研究目的

  • 人は光をどのように見て、どのように感じているのか

    を軸に、視覚機能、照明、色彩、環境心理を主に研究のテーマとしています。


    これまでの日本の照明設計は、ただ所定の明るさを満たすだけのものでした。しかし近年、照明には快適性、機能性、経済性などより質の高いものが求められるようになってきています。このためには、人が光をどのように見ていて、そしてどのように感じているのかを理解する必要があります。
    また、航空や交通道路において、霧などの低視程時にも有効に働く視覚信号や標識の性能の向上や最適化なども求められています。

    これらの問題を解決し、より良い光環境と安全で住みやすい社会を実現するため、当研究室では視覚情報、視覚心理について研究しています。

主な研究例

  • 光環境の研究

    光を質的にとらえ、その光環境を人はどのように感じるのかを明らかにすることを目的とした研究です。
    主に、模型を用いて様々な光環境を再現し、人から見た空間の評価を被験者実験にて行っています。

     Fig.1は室内空間の光色を変化させた時の温冷感評価のための模型
     Fig.2は昼光利用時の空間の明るさ評価のための模型

  • 有効視野の研究

    有効視野とは視野内のうち人が認知、識別できる範囲のことを言います。携帯やカーナビなど何かに注視して
    いる時、有効視野は大きく減少し、これが原因で多数の事故が起きています。

     Fig.3、Fig.4は携帯利用時の有効視野の変化の仕方をグラフに表したもの

  • グレアの研究

    グレアとは不快感や物の見えづらさを生じさせるような「まぶしさ」のことを言います。
    車のヘッドライト・LEDなど、強い光を放つ光源は思わぬ事故や健康被害を招く場合があります。
    グレアを研究することは、これらの防止や安全な機器の設計に役立ちます。

     Fig.5は車のヘッドライトによるグレアの様子
     Fig.6はグレアを測定するための装置

  • その他、感性工学的研究

    上述した研究以外にも、視覚情報と関連した様々な研究を行っています。
    主な例として、光源位置と明るさの関係、誘目性、視認性などが挙げられます。

     Fig.7は周辺視における明るさの感度を測定している様子
     Fig.8は可読性、視認性の違いを表したもの