有効視野

有効視野とは


人の視野は、以下の2つに分類されます。
・中心視野 : 視力が高く、細かいものを見れる領域
・周辺視野 : それ以外の、視力の低い領域

このうち、図1の赤い範囲に示される領域を有効視野と呼びます。有効視野は、中心視ほど細かいものは見れないが、必要なものを他のものから識別できる範囲です。


図2に、網膜位置と視力の関係を表すグラフ示します。
人間は、外の光が目の網膜上に結像したときに外界の視覚情報を得ます。図2より、視線方向(網膜位置0°)が最も視力が高く、視線方向から離れるほど視力が下がる様子が見て取れます。
網膜位置3°で視力は半分程度に、網膜位置10°では1/10程度になっています。(J.Mandelbaumら,1947年)

有効視野の狭窄


識別しようとする物(ターゲット)が他の物(背景のノイズ)と類似していると有効視野は小さくなります。(Engel:Visual conspicuity,directed attention and retinal locus.Vision Research,11,(1971)563-576)


例えば、右図のようにバー状のノイズからターゲット(Lまたは□)を識別する際、ノイズと形が類似している(L)のほうが(□)と比べて有効視野が縮小したという研究報告があります。

有効視野とは必要なものを他のものから識別する範囲なので、運転など、人の生活に密接した分野といえます。また、有効視野は状況(ターゲットやノイズ)で範囲が変わってしまうため、様々な状況を想定した有効視野の研究が大切となります。