光色と空間の印象

光色と空間の快適さ

図1は、クルーゾフのグラフと呼ばれ、光色と明るさに対して快適/不快と感じる範囲を表したものです。
横軸は色温度[K]で、縦軸は照度[lx]です。色温度は、3000K以下では赤っぽい光、3000K~7000Kでは
白っぽい色、7000K以上では青っぽい色の光であることを示します。

近年、調光(明るさを調節)や調色(色を調節)できるLED照明が一般に広く普及してきました。
では、明るさや色を変えることで、人はその空間にどのような印象を受けるのでしょうか。
クルーゾフのグラフから分かることは、赤みの強い光で明るい空間は暑苦しい印象を与えるということです。
対して、青白い光色で薄暗い空間は陰鬱な印象を与えてしまいます。
2本の点線の内側で色や明るさを設定することが、快適な空間を演出するためには必要なのです。

図1 クルーゾフのグラフ

実空間への応用

学校の教室を模擬した空間模型の写真を例に実用例を紹介します。


右上図の照明は「昼白色」と言われる種類のもので、教室のほかには、主にオフィスなどでも使用されています。

白色の光には覚醒効果があるといわれており、 同時に高い照度(空間を照らす明るさ)で照らすと集中力を上げるという効果もあるといわれています。



右下図の照明は「電球色」と言われる種類のもので、主に寝室などのくつろぎを求める空間において比較的暗めにして使用されています。
したがって、教室などで明るくして使用しても、眠くなったり、暑苦しい印象を与えてしまうので、このような用途には向きません。